この記事では、インデックス投資の基本的な概念からその利点と欠点、代表的なインデックスの種類やインデックス投資の手順について解説します。
インデックス投資は手軽に始められ、かつ有効な投資手段であることが理解できると思いますので、投資対象を選ぶ際の参考にしてみてください。
目次
インデックス投資とは?
インデックス投資とは市場の動きを示す「インデックス」に連動する成果を目指す投資手法です。
例えば、日経平均株価もインデックスの一例です。
では、なぜインデックス投資を選ぶのでしょうか。
それは、インデックスが株式や債券など市場全体の動向を反映しているため、個別の銘柄ではなく市場全体に投資することができるからです。
インデックス投資を行うには、インデックスと同じ値動きをするように設計されたインデックスファンドを購入することになります。
インデックス投資のメリット
インデックス投資には以下のようなメリットがあります。
初心者でも簡単に始めることができる
初心者が投資を始める際、株式投資では「どの銘柄を選べばいいのか」「財務諸表を読むのが難しい」などの課題に直面することが多いです。
しかし、インデックス投資ならば市場全体に投資することができ「日本の経済成長を信じて日経平均連動ファンドを購入する」「新興国の成長に期待して新興国インデックスファンドに投資する」など、個別の銘柄を詳しく分析する必要がなく、初心者でも簡単に始められます。
少額からでも取引することができる
現物株を購入する際は、基本的に100株単位での取引となります。
数万円で購入できる株もありますが、多くは数十万円で取引されており、初心者には少しハードルが高いです。
しかし、インデックス投資であれば、証券会社によっては100円程度から購入することが可能です。
投資信託よりも手数料が安い
インデックスファンドには、販売手数料が無料のノーロード商品や、信託報酬が低いファンドが多く存在します。
これは、インデックスファンドが特定の指標に連動することを目的としており、運用会社にとっても管理が容易であるためです。
銘柄選びが比較的簡単
株式投資を行う際、多くの人は様々な情報を収集してから投資を行いますが、その分だけ負担が増します。
しかし、インデックス投資の場合はプロが選んだ構成銘柄を確認して自分の好みに合えばそれに投資するだけで済みます。
また、流動性が比較的高いため売買も迅速に行える点が利点です。
インデックス投資のデメリット
インデックス投資はメリットばかりではありません。
ここでは、インデックス投資のデメリットについていくか紹介します。
元本保証はされていない
インデックス投資に限った話ではありませんが、インデックス投資をする際は元本保証がないという点を認識しておく必要があります。
短期間で大きな利益は狙えない
インデックス投資は市場に連動した運用結果を目指している商品です。
そのため、市場のリターンを大きく乖離した利益を得ることはできません。
基本的には長期運用となるため、短期で大きく利益を狙いたい人には向きません。
保有コストが発生する
現物株を所有する場合は購入時に手数料が発生しますが、その後は保有しているだけで追加の手数料はかかりません。
しかし、インデックスファンドを購入すると保有期間中に信託報酬という費用がかかりますので注意してください。
インデックス投資をする際の注意点
ここでは、インデックス投資をする際の注意点をいくつか紹介します。
取扱商品数や手数料は証券会社によって異なる
現物株は上場している場合、どの証券会社でも購入可能です。
また、国内ETFも上場しているため、証券会社で購入することができます。
一方、インデックスファンドは証券会社ごとに取り扱う商品が異なります。
同じインデックスファンドでも、証券会社ごとに販売手数料が異なるため、これらの点に留意して投資を行う必要があります。
純資産総額に気を付ける
純資産総額とは、ファンドに組み入れられている資産の時価の合計を指します。
これはファンドの規模を示しており、資産の価格変動や資金の出入りによって変動します。
純資産総額が極端に小さくなると、定められた運用方針に基づく投資が困難になり、早期償還の可能性があるため注意が必要です。
有名なインデックス
ここでは、国内・海外の有名なインデックスについて紹介します。
日経平均株価
日本経済新聞社が、東証一部上場企業約2000社の中から流動性が高く、日本を代表する225社の平均株価を基に算出する指数です。
この225銘柄は毎年10月初めに定期的に見直され、市場の流動性や業種のバランスを考慮して入れ替えが行われます。
「日経平均株価」と呼ばれていますが、単純な株価の平均ではありません。
みなし額面が50円以外の銘柄については50円に換算し、これらの合計を225銘柄の数ではなく、除数と呼ばれる数で割ります。
TOPIX(東証株価指数)
日経平均株価が225銘柄を選んで算出しているのに対し、東京証券取引所が発表しているTOPIXは東証一部上場企業の全銘柄を対象としています。
各銘柄の市場に流通する可能性の高い株である浮動株に基づいた時価総額を合計して計算される指数です。
1968年1月4日の時価総額を100として毎日の時価総額をもとに算出されますが、こちらも市況に寄らない株価変動が起こった場合は日経平均株価と同じく修正が加えられます。
時価総額の大きい銘柄(大型株)の影響を受けやすいという特徴があります。
NYダウ(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)
米国の信用格付け機関であるS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する指数で、ニューヨーク証券取引所およびNASDAQに上場している主要な30銘柄の株価で構成されています。
NYダウは毎年決まった時期に銘柄の入れ替えを行わず、市場の状況に応じて変更され、1896年5月に初めて算出されました。
各銘柄の株価の合計を特定の除数で割る「ダウ方式」が採用されており、日経平均株価の算出方法もこのダウ方式に基づいています。
輸送業と公共事業を除くほぼすべての業種をカバーしているため、非常に重要な指数とされています。
S&P500種株価指数:米国株式
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する指数で、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場しているアメリカの主要な大型株500銘柄で構成されています。
S&P500種株価指数は毎年決まった時期に銘柄の入れ替えを行うのではなく市場の状況に応じて入れ替えが行われており、1923年から算出が始まりました。
採用基準には時価総額や浮動株の割合、業績などの条件が設定されており、これらの条件を満たす企業の中からバランスを考慮して採用が決定されます。
インデックス投資におすすめの証券口座
これからインデックス投資をはじめようとしている人には、SBI証券がおすすめです。
SBI証券は日本最大のネット証券会社であり、手数料の安さや豊富な商品ラインナップが特徴です。
国内外の株式、投資信託、IPO、NISA、iDeCoなど多岐にわたる商品を取り扱っており、特にIPO銘柄の取り扱い数が多いことが強みです。
SBI証券でインデックス投資は手数料が低いため、長期的な運用コストを抑えることができます。
また、少額から分散投資が可能であり、リスクを分散しながら安定したリターンを期待できます。
さらに、SBI証券では豊富なインデックスファンドを取り扱っており、自分に合った商品を選びやすい環境が整っています。
まとめ
今回は、インデックス投資の基本的な概念からその利点と欠点、代表的なインデックスの種類やインデックス投資の手順について解説しました。
この記事が、みなさんの投資を始めるきっかけとなれば幸いです。
20代のサラリーマン。
将来が不安になり、投資に興味を持ち始めた。
特にNISAに関心があり、休日に少しずつ勉強している。
初心者向けに投資に関する情報は発信中。